リーデル ワイングラス

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ワイングッズ雑学

ワインセーバー(ワイン保存器) 編

今回はいまやワインアクセサリーの定番品ともいえるワイン保存器について話したいと思います。

この保存器、日本人の体質が欧米人に比較してアルコールに弱いこと、ワインは大好き!でも一人でフルボトルは、飲みきれない、でもハーフでは種類も少ない。

今日はフルボディコテコテの赤の気分だけど明日は、キリッと切れのいいシャルドネイが飲みたい!
良いワインを開けたいけど一人暮らしではあまってもったいない!なんて時にひとつあるとこれほど重宝するグッズもありません。

さて、このワインセーバー(保存器)と言えるものには、大別して4種類あります。


飲み残したワインボトル内の空気を吸い出すワインセーバー

1つめは、ゴムのストッパーとプラステッィック樹脂でできた本体であるポンプを使い飲み残したワインボトル内の空気を吸い出し、まさに“宇宙”と同じ真空状態にしてしまう商品。
このタイプには、ワインセーバーやワインポンプ、バキュヴァン、ワインストッパー、ワインフレッシュなどなどUSA、オランダ、台湾、ドイツなど、各国で商品名は違うものの同じ機能の商品が数種類、市場に出回っております。

ところが、同じものに見えても実際に使ってみるとやはり一長一短あり、ポンプと共に使用されるストッパー部分が“ミソ”で、単純にゴムに切れ目を入れただけのタイプは輪ゴムが劣化していくと伸びが甘くなりついには、切れてしまうのと同じく長期使用していると真空化したつもりが、空気漏れしていてせっかくのワインが酸化していた・・・なんてこともあるようです。

そこで改良されたストッパーとして中心部にプラステック製の弁を設け、先述のゴム劣化による空気漏れを防いだ商品もしっかり存在します(SWISSMAR社のワインセーバー)。
ゴムの切れ目だけの商品でもドイツ製のワインフレッシュのように高価な良質ゴム?を使っているストッパーには比較的ゴム劣化による空気漏れは少ないようですが、残念ながら現在、日本国内でこのドイツ製を扱っているところはないようです。


窒素を注入して見えない蓋をするワインセーバー

次に、イギリスやナパ、ソノマなどUSAカリフォルニアで、主にレストランなどで使われている窒素を注入する方法です。
窒素に炭酸ガスの成分を混ぜ合わせ質量を空気より重くすることで、いわば見えない「気体の蓋ふた」?をして、ボトル内のワイン液面を空気から遮断し、酸化を防止するワイン保存用アクセサリーもあります。
現在、日本で販売されているものは、以前のイギリス製よりも値段が手頃なカリフォルニア製のプライベートプリザーブ(※当社での取扱いは終了致しました。)という商品が市場には出回っています。

やはりディスポーサブル(使い捨て)の感覚は倹約家の日本人にはなかなか受け入れられないのか、前述のワインセーバーに比べればまだまだマイナーな存在ですが、レストランやホテル、ワインバー、試飲会などなど大量のボトルワインを酸化防止しなければならないときは、ワインセーバーに比べれば作業が楽なこともあり(ノズルからスプレーのように注入するだけ!)主に、プロ向きの商品と言えるかもしれません。

でも、欠点は、注入後ボトルを移動したり、液面を揺らすとせっかくの酸化防止効果も半減し、時間が経つと空気に溶け込んでしまい、効果が無くなってしまうことです。


空気が入り込むスペース自体をなくしてしまうワインセーバー

3つめは、あの世界最高級ワイングラスメーカーRIEDELリーデルが、過去に発売していたワインセーバー用デキャンタです。
これは、通常のデカンタ-容量が750mlから1300ml(シングルボトル用)なのに対し、290mlから400mlと約半分の容量しかありません。
使い方は、非常に原始的&合理的?で開栓時にすぐこのデカンタ-の口部ぎりぎりまでワインを満たしてしまい、蓋をすることにより空気が入り込むスペース自体をなくしてしまい、そのまま置いておくというものです。これほど原始的ですが、失敗のない方法もないかもしれませんね。


ワインが酸化してゆくメカニズムに着目した酸化防止方法

最後は、スペインやイタリアのソムリエ協会、キャンティクラシコ協会も効果を認め推奨している新しい保存方法、スペインのPulltex社が開発した「ワインのアンチエイジング」こと AntiOx アンチ・オックスです。

ここで注目すべきは、ワインが酸化してゆくメカニズムに着目した、今までに無かった酸化防止方法です。
ワインの酸化メカニズムはワインそのものではなく、ワインから発せられる香り物質が酸素と触れ合うことで促されてしまうということ。ならばワインの香り物質をカーボン(活性炭)フィルターで取り除き弱めれば、酸化も抑えられるというものです。
アンチ・オックス使用中は香りを取り除いてしまうため、再びボトルから注ぐ際は香りが立ちませんが、しばらく(2・3分程度)すると香り物質が再活性化し、酸素と反応することでワインは本来の香りを取り戻すとのこと。

使い方はボトルに栓をするだけのお手軽さで、誰が使用しても失敗が無いことから、レストランやワインバーを中心に大ヒットしています。


以上、4つのワイン酸化防止器具をご紹介させていただきましたが、みなさんはどんな方法がもっともよいとお考えですか?

えっ、1本や2本飲みきるから私には必要ないって?そう、それが、ワインにとってもっともうれしい方法なのです。おいしいワインに乾杯!!




著者:ワイングッズの買付けを約30年間、世界各国で行っているWAC社長



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