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ヴィノムXLテイスティングレポート
 
「グラスを変えるとワインが変わる」
同じワインを異なる形状のグラスで飲み比べてみると、香りや味わいの印象が変わる・・・そんな体験ができる「リーデル・ワイン・ブティック」東京・青山店のリニューアル1周年記念に、次期社長「マキシミリアン・リーデル」氏が来日。
3月31日に青山ツインタワーにてグラステイスティング会が行われた。
マキシミリアン氏(33歳)が来日する時期は、いつも「桜」の季節と決まっているそうで、神戸牛が大好きとのこと。
今回のテイスティングは、リーデルグラスの中でも特に人気の高い〈ヴィノム〉を大きくした〈ヴィノムXL (エクストラ・ラージ) 〉シリーズを使用しました。
ヴィノムの一回り大きいエクストラ・ラージで、香りや味わいの印象が異なるのか・・・実際に体験した内容をレポート致します。
 
【グラスはデザイナーが作る訳ではない】
 
6416_67 リーデルのグラスは「アロマの際立つグラス」を意識して開発しており、その形状はデザイナーの想像で制作するのではなく、醸造所関係者やプロのテイスターと共に、さまざまなグラスで実際に飲み比べ、アロマや味わいを最も引き出すグラスを見いだす「ワークショップ」により、グラスを決定しています。
この〈ヴィノムXL〉シリーズは、伝統的な製法で作られたワインよりも、新しい試みで造られたニューワールドワイン用に開発されたグラスシリーズですが、リーデル社も予測できないワインとグラスの組み合わせが、後から発見されることもあるのです。
今回のテイスティングセミナーでは、「え〜??本当!?」という重大発表がありましたので、最後までお読み頂ければ幸いと存じます。
 
【グラステイスティング開始】
今回、マキシミリアン氏がチョイスしたワインは以下の4種類。
ピノ・ノワール(USAオレゴン州産)
ドメーヌ・セリーヌ・エヴェンスタッド リザーヴ [2006]
リースリング(USAワシントン州産)
エロイカ・リースリング [2008]
カベルネ・ソーヴィニヨン(USAワシントン州産)
ダンハム・セラーズ カベルネ・ソービニヨンXII [2006]
  シャルドネ(USAワシントン州産)
ウッドワード・キャニオン・セラーズ シャルドネ [2008]
ワイン
テイスティンググラス 用意されたグラスは
(1)ジョーカーグラス
(2)リースリング・グランクリュ【6416/51】
(3)モンラッシェ【6416/57】
(4)ピノ・ノワール【6416/67】
(5)カベルネ・ソーヴィニヨン【6416/00】
そして、プラスチック製コップの計6種類です。
JOKER 6416/51 6416/57 6416/67 6416/00 プラカップ
ジョーカー用 6416/51
リースリング用
6416/57
シャルドネ用
6416/67
ピノノワール用
6416/00
カベルネ用
プラコップ

【スワリングについて】
 

テイスティングを始める前に、スワリングについて説明がありました。
スワリングとは、円を描くようにグラスを水平に回し、グラス内のワインをかき混ぜる行為のこと。
グラスの内面にワインを行き渡らせて香りを強める効果もありますが、主にはワインの比重により分かれた分子を均一化する行為である説明を受けました。
実は、グラスに注がれたワインは時間とともに、比重が重いミネラルや果実等の分子が底に溜まり、比重の軽いアルコールが浮かんでくるため、スワリングをしないとアルコール感が前面に出てしまい、せっかくの果実味が閉じてしまうとのこと。
なので香りをかぐときは、スワリングしないとワインがもったいないのです。


 【リースリング】を飲み比べる
 アメリカ・ワシントン州のワイン「エロイカ」を試飲。ラベルにはアルコール15%未満との表記だけ
 だが、実際は10%未満と低めで、強い酸味が特長のワインです。
Patron Anejo Tequila
リースリング
【エロイカ】
(2008)
ワシントン州産

6416/51 ヴィノムXL・リースリング・グランクリュ「6416/51」グラス
[アロマ] フレッシュなライム、マンダリン、微かにアップルの香りを感じ取れ、爽やかでバランスの整った印象を受ける
[飲む] 酸味は強いが、舌の先端に流れ込むので甘味を感じる。
その後、舌の中程で広がり、ワインの冷たさとシルキーさが伝わってくる。
後味は果実味、はちみつ等のさまざまな風味を感じ、余韻が長く継続する。

プラカップ プラスチック製カップ
[アロマ] イキイキした感じが無くなっている
[飲む] 味も薄く、酸味は強く、余韻も無いため、全く違うワインに感じる

ワイングラスの機能として、香りを増幅する形状の説明がありましたが、ワインのみならず食材でも効果はあるとのこと。
ステム(脚)のないワイングラス(リーデル・オー)に食材を入れて、香りをかぎながらワインとの相性を確かめる方法が提案された。
 
 【シャルドネ】を飲み比べる
 タマネギ産地で有名なワラワラ地区のシャルドネを試飲。アルコール度数は13〜15%と高めで、
 樫樽で寝かせてるためほのかな甘味を増したワインとなります。
Patron Anejo Tequila
シャルドネ
【ウッドワード・キャニオン・セラーズ】
(2008)
ワシントン州産

6416/57 ヴィノムXL・モンラッシェ「6416/57」グラス
[アロマ] トロピカルフルーツ、ミネラル、火打石の香りが感じ取れる。
[飲む] 舌先端のすぐ後ろに流れ込むため、甘味とアルコールが抑えられ、さまざまな風味がバランスよく感じられる。

416/80 ヴィノムXL・リースリング・グランクリュ「6416/51」グラス
[アロマ] 攻撃的な強いアルコールを感じ、果実香はかなり減少する
[飲む] アルコールを強く感じ、余韻が短い。

樽熟成タイプの白ワインは温度に注意を!
ふくよかなアロマが特長の樽に触れさせた白ワインは、冷やしすぎると果実味が閉じてしまい、逆に温かいとアルコールが強調されてしまいます。
適温(約14度前後)にて飲むことをオススメします。
 【ピノ・ノワール】を飲み比べる
 ヴィノムXLのピノ・ノワールグラスを一緒に開発したドメーヌ・セレーヌのオレゴン・ピノノワールを
 試飲。2008年はワインスペクター92ポイントを取得したワインになります。
Patron Anejo Tequila
ピノ・ノワール
【エヴェンスタッド
リザーヴ】
(2006)
オレゴン州産

6416/67 ヴィノムXL・ピノ・ノワール「6416/67」グラス
[アロマ] 凝縮した果実香で、ラベンダーやすみれ、スモーキーな香りを感じ取れる。
[飲む] 飲み口部分がフレア(反り返った縁)をしているため、かなり傾けないと流れてこない形状。舌先端というよりは、舌の裏側にワインが最初に触れる感じ。酸味がなかり高いワインにも関わらず、凝縮した果実味を感じる。
舌触りはシルキーで、余韻も長く続く。

416/80 ジョーカーグラス
[アロマ] 目や鼻を襲うアルコール香、花の香は全く感じない。
[飲む] 酸味のみが強調され、後味はスパイシーで苦みが強く、余韻も短い。

ヴィノム・ブルゴーニュ「416/7」グラスに煙突を付けた形状のピノ・ノワール「6416/67」グラス。特徴的な煙突部分は「アシディティ(Acidity)バンバー」と呼ばれ、酸味を抑える機能がある。
実はこのグラス、ドンペリニヨンから「世界で最高のシャンパングラス」と評価を受け、リーデルも驚いたそうだ。
最後の質疑応答では、この話題がメインになったので、詳しくはページ最後をご覧ください。
 【カベルネ・ソーヴィニヨン】を飲み比べる
 タンニンが強いため、抜栓したての風味は閉じた状態なので、デキャンタージュして試飲しました。
 それもデキャンタに入れて振りまくる・・・マキシミリアン風のデキャンタージュで。
Patron Anejo Tequila
カベルネソーヴィニヨン
【ダンハム・セラーズ】
(2006)
ワシントン州産

6416/00 ヴィノムXL・カベルネ・ソーヴィニヨン「6416/00」グラス
[アロマ] マキシミリアン氏がワインをシェイクし過ぎた感じもあって、果実香が抜けてしまい、あまり感じられませんでした。スパイシー感はあり。
[飲む] 同じくシェイクのし過ぎで、タンニンも柔らか過ぎ。
後味は多くの果実、スパイスを感じる。

6416/57 ヴィノムXL・モンラッシェ「6416/57」グラス
[アロマ] アルコールが強く感じられ、果実香はドライフルーツのよう。
[飲む] 強いタンニンが前面に来て、酸っぱく苦い風味に感じられる。

シェイクをする前のワインを試飲してないので何とも言えませんが、シェイクしたワインが「美味しい!」とは、はっきり言えません。
味の好みは個々に違うのでしかたないのですが・・・あくまでもマキシミリアン・リーデル氏の好みとしご理解くださいませ。
マキシミリアン・リーデル氏がツイッター(Twitter)や、フェイスブック(Facebook)にハマっていることもあって、今までと違ったブロガーさんや、リーデルコミュニティの管理人さん、WEBショップ店長さん達が招待され、ツイッターもかなり盛り上がっていましたねー。

最後に質疑応答の時間がありましたが、さすがに皆さんリーデルグラスにお詳しく、シリーズから消えてしまったグラスの理由など、マニアックな質問が飛び交っていました。

でもやはり、「ピノ・ノワール(6416/67)グラス」がシャンパングラスに合う話しで、多くの質問が出ましたので、ここで紹介をさせて頂きます。
 
Q: ピノ・ノワール(6416/67)グラスが何故シャンパンに合うのですか?
  A: シャンパンと言えばシャルドネ種が主流と思われがちですが、偉大なシャンパンほどピノ・ノワールがベースとなっています。(ドンペリニヨンでは80%がピノを使用しているとのこと)
オレゴンのワイン生産者たちと共同開発した「ピノ・ノワール」グラスにより、シャンパンの酸味が抑えられ、果実味を感じやすくしてくれるのです。
シャンパンもアロマと味わいで美味しさが決まる発泡ワインで、偉大なシャンパンでもデキャンタージュすることで、芳醇な香りを引き出します。まさにワインと同じです。
最近のシャンパンメゾンや、テイスティング会でもシャンパンの酸味を抑える白ワイン用グラス(リーデルグラスの場合は「リースリング(6416/51)」)が主流で、フルート型シャンパングラスから離れる傾向があり、ヨーロッパやアメリカでは「フルート型=時代遅れ」という意識が強まっています。
もちろん「スタイル」で飲むのであればフルート型でも良いのですが、アロマや味わいを楽しむならボウルの膨らんだ形状をお勧めします。
     
Q: シャンパングラスと言えば泡も重要な要素ですが、大きいボウルのピノ・ノワール(6416/67)グラスだと、泡が早く無くなるのでは?
  A: 確かに泡は重要です。グラスが大きいからといって泡が早く少なくなることはありません。
余談ですが、あるシャンパンメゾンが1本のフルボトルに泡がいくつ入っているか数えたところ、約2,000万個の泡があったとのことです。
     
Q: ピノ・ノワールグラスがシャンパンに合うことですが、ヴィノムのブルゴーニュグラス(416/7)でも合うのでしょうか?
  A: ピノ・ノワールグラスの「アシディティ(Acidity)バンバー」がシャンパンの酸味を抑えるため、ブルゴーニュ(416/7)グラスではシャンパンの風味を引き出せません。
ブルゴーニュグラスは、伝統的な製法で造られるピノ・ノワール種に適しています。
 
それにしても、アメリカオレゴン州のピノ・ノワールメゾンと共同開発したグラスが、まさかシャンパンにも適しているとは驚きましたね〜。

その後、リーデル・ブティックに会場を移し、パーティーが行われたのですが、ウエルカムシャンパンに「ドンペリニヨン」が注がれていました♪

グラスは今年度の新商品のシャンパングラスで、オヴァチュアシリーズから登場するとのこと。
(発売開始になりましたらホームページでご案内いたします!)

新商品のフルート型シャンパングラスでも、充分美味しく頂けましたが、それにしても「ピノ・ノワール(6416/67)」グラスでドンペリを飲んでみたかったなぁ〜。
オヴァチュア・シャンパン
 



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