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グラスの形状によりワインの風味が異なる発見をした父(クラウス・ヨセフ・リーデル)の意志を受け継いだゲオルグ氏。
海外の有名ワイン雑誌や、ワイン評論家、世界中のワインラバーからも絶大な支持を受けているリーデル社10代目当主「ゲオルグ・リーデル」氏のグラステイスティング会が2006年11月30日、青山一丁目のシティ・クラブ・オブ・東京で行われました。

今回、リーデル社から招待を受けたのは日本でワインセミナーやアカデミーを行っている経営者や講師など、いわばワインを教える立場の方々ばかり。そこにWACも参加をさせて頂き、約40名でグラステイスティングを行いました。

ワインを教える講師や経営者ばかりが集まったテイスティング会ともあって、「ワインについての知識」と、「ワインとグラスの関係」ついては知っているものとし、グラスの機能から説明が始まったのです。

今回のグラステイスティングに使用されたグラスは、今年発表された新作「リーデル@グレープ」、このグラスの最大の特徴は、今までハンドメイドでしか成し遂げられなかったボウル底の尖り(引き脚)をマシンメイドで可能にしたこと。
リーデルのマシンメイドグラスは通常、ボウル部分とステム(脚)部分、ボトム(台座)部分を継いで製作されるために「継ぎ目」があるのですが、このリーデル@グレープグラスには継ぎ目がありません。

継ぎ目が無いどころかハンドメイドで製作されたかのように、ボウル口部からステム、台座にかけて流れるようなフォルムとなっていて、繊細で品のあるグラスに仕上がっています。

実は、この尖った底部には機能的な意味があると信じていたのですが、ゲオルグ氏から「これによってアロマやフレーバーが変わる訳ではありません。見た目に美しいエレガントなグラスなのです。」との説明・・・ちょっとショックでした。

また、今回はアロマ(香り)について詳しい説明があって「大きなボウルを持つグラスは、アルコール度数が強いワインに適していて、樽のフレーバーなどを拡大してくれる。スペースを大きくとる事で、香りを引き出す効果があるのです。」
グラスのスペース部分には、ワインから発せられる香りがあるのですが、実はその香りにはアルコール香が強い部分やミネラル香が強い部分、フルーツ香が強い部分など、「香りの層」が存在し、その層のどの部分を感じ取るかによってワインの印象が変わってきます。
ここでワインが持つ本来の香りを確かめるべく、面白い実験が行われました。
それは、手でグラスに蓋をして上下にシェイクすることで、香りの層を崩してしまうのです。ちょっと勇気のいる作業ですが、シェイク後すぐに香りを嗅ぐとワイン本来の香りを知る事ができます。
(ちなみにシェイクから30秒で、香りの層は元に戻るそうです。)
 
【グラステイスティング開始】
今回、ゲオルグ氏がチョイスしたワインは以下の4種類。
ブランダー ソーヴィニヨン・ブラン(Brander au Naturel Sauvignon Blanc)2005
パッツ&ホール シャルドネ(Patz & Hall Hyde Chardonnay)2004
ミュラー ピノ・ノワール(Mueller Emily's Cuvee Pinot Noir)2003
シルヴァーオーク カベルネソーヴィニヨン(Silver Oak Alexander Cabernet Sauvignon)2002

テーブルに置かれたテイスティングシートに、ジョーカーと称するグラス(1番)、後は全てリーデル@グレープシリーズのリースリンググラス(2番)、シャルドネグラス(3番)、ピノノワール/ネッビオーログラス(4番)、カベルネ/メルログラス(5番)がそれぞれセットされてます。

まず最初にカリフォルニアのサンタバーバラのソーヴィニヨン・ブランワイン(ブランダー2005)を縦に細長いリースリンググラス(404/15)で味わいます。
ベストグラス(404/15)での香りは、ほのかに芝のようなグリーンな感じとフローラル(花)、タバコなどが感じ取れましたが、最も特徴的だったのは「ハチミツ」の香りです。味はミネラル感、余韻があります。
同じワインを、パリスゴブレット(パリのレストランで一般的に使用されてることから、この名前が付いたとのこと)と呼ばれる「ジョーカー」グラスでテイスティングすると、恐縮感が弱くハチミツの香りは全く感じられない。味は酸味が強く、フルーティな柔らかさを感じない強い味わいになっていました。
今度はボウルの大きいシャルドネグラス(404/97)でテイスティングすると、香りはグリーンな感じが強くなり、ハチミツの香りがしないのです。味についてはドライな感じで、舌触りもおがくずみたいなザラザラした余韻が残ります。
リースリンググラス(404/15)は、グラスを傾けなければ飲めない縦に細い形状のために、顔が自然に上向きになり、口中に流れるスピードが早く、苦味を感じる舌の奥部分に一直線に流れるために、酸味と苦味のバランスが良くなるのです。

次に、ナパ・バレー産のシャルドネ(パッツ&ホール2004)をシャルドネグラス(404/97)でテイスティングします。
このシャルドネグラス、実は下記で紹介する「ピノ・ノワールグラス(404/7)」と同じボウル形状となっていまして、飲み口のカット位置だけが低いグラスです。
香りはリッチな印象を受け、クリーミーな味わい、たくさんのフローラルとオーク(樽)のバランスが非常に良いワインです。
このワインをジョーカーグラスでテイスティングすると、オークの香りが強くなりすぎる感じです。味は余韻も感じられなく、強い味わいになっていました。
同じくリースリンググラス(404/15)でテイスティングすると、香りは平坦になり攻撃的な印象を受けます。味はアルコールが強く感じられました。

次に、ロシアンリヴァー・ヴァレー産のピノ・ノワール(ミューラー2003)を、新発売のピノノワール/ネッビオーログラス(404/7)でテイスティングします。香りは凝縮感があってレッドベリー系、非常にリッチな印象を受けました。前面に果実味が、奥にタンニンを感じる味わいでした。
それをジョーカーグラスで味わうと、ボール紙のような香りに酸味が強い...思わず眉間にしわを寄せてしまう風味になっています。
同じワインを今後はリースリンググラス(404/15)でテイスティングすると、フローラル香が強く一面的になり、その中に、ほのかにタバコや枯れたワラの香りが感じ取れます。味は至ってドライに変化。
同じボウル形状でも飲み口の位置が異なるシャルドネグラス(404/97)では、チョコレートとアルコール香が強い印象で、フルーツが熟し過ぎてしまった感じ。酸味が強く、タンニンが弱い感じでした。
さらにカベルネ/メルログラス(404/0)でテイスティングすると、ブドウの茎のようなグリーン感が出てしまい、アルコールも強く果実味が弱まっていた感じです。

最後に、サンダーヴァレーのカベルネソーヴィニヨン(シルバーオーク2002)をカベルネ/メルログラス(404/0)でテイスティングすると、フルーツの香りの中に杉やハマキ、ユーカリ、チョコレートのアロマが感じ取れ、口に含むとタンニンがベルベットのような舌触りに感じられます。
それをピノ・ノワールグラス(404/7)でテイスティングすると、フルーツの香りがトロピカルフルーツのように感じられ、杉やハマキの香りは消えていました。口に含むとパワフルなタンニンとタールが感じられ、まるでシラーズを飲んでるようなインパクトがあります。
 

上記テイスティングに使用したグレープグラスが4客セットになった、リーデル・グレープ・テイスティングセットの取扱もございます。

グラステイスティングの途中では、今回初めてともいえる「デキャンタ」の機能についても解説がありました。
ゲオルグ氏によると、デキャンタにはいろいろな形状があるが、形状によってワインの感じ方が変わる訳では無く、あくまでもワインに空気を触れさせてエイジング(熟成感)を速める為にある。
デキャンタにワインを入れる際には、細い流れで、ジョーーーと音が出るように入れ、ワイン中に空気が循環するようにするのが好ましい。とのこと。

また、コルクは少量の空気を出し入れしていること、温度が高くなるとワインが成長(熟成が進み)し、逆に低いと外の空気がボトル内に入り込みやすくなるなど、ワインのコルクについても説明がありました。

会場の都合で最後は駆け足で進行したグラステイステングでしたが、今回はワインを教える立場の方々が相手だった事もあって、難しい内容だった気がします。個人的な好みだと「このグラスの方が美味しい」と思ってしまうものも...実はありました (^_^)ゞ
ただ、このグラステイスティングを受講して思った事は、リーデル@グレープグラスが優雅で美しい形状だったこと・・・思わず惚れ込んでしまいました。
最後に、日本支社社長のアンギェル氏とゲオルグ氏のツーショットを撮らせて頂き、グラステイスティング会は終了したのでした。



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