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デバイスタイル(東京・港区)の6本入ワインセラー「エンジェルシェア WA-6」が売れている。一部のワイン愛好家向け高額品が多いなか、本格的な機能を備えつつ42,000円という入門者に手ごろな価格設定や、コンパクトな大きさが潜在需要を刺激した。
「気軽に家に置けるようなワインセラーがなく、十数年前から我慢してきた」・・・。
商品企画は鈴木多賀雄社長自身が抱いていた不満からスタートした。当時、本格的なワインセラーは10本入り以上が普通で、大きさは小型冷蔵庫並み。価格は安いもので10万円前後だったという。
鈴木社長は「ワインを好きになったばかりの人が衝動買いできる値段」にこだわった。小型化を追求し収容本数を6本に抑制。幅26センチ、高さ44センチ、奥行き51センチとリビングの棚の上でもじゃまにならないサイズにした。
ワインを冷やすだけではなく、寒い季節には温める必要がある温度調節には電流が流れると熱を移動させる半導体「ペルチェ素子」を採用した。この素子を使うと、電流の方向を変えることで冷却も加温も可能。家庭用冷蔵庫に使うコンプレッサーと比べ、音は静かで、ワインを劣化させるといわれる振動も少ない。
デバイスタイルは家電の機能設定やデザインを手がける企画会社で、従業員は十数人。生産や物流はすべて外注し、余分な設備や人員を抱えないぶん、価格を安くできたという。
昨年7月発売後、「売り場に置いてもほとんど売れない商品だったワインセラーの中では異例のヒットになった」(某家電量販店)という。最近ではワイン専門店や百貨店にも販路が広がり、月1000台のペースで売れている。
鈴木社長らは入門者が愛好家に変わることも想定。最大6台までつないで、保管できる本数を増やせるように工夫、2台目、3台目の購入も珍しくないという。家電量販店では冷蔵庫売り場ではなく、専用コーナーを設け、ワインや家具、雑誌と一緒に並べる。「一目でワインセラーと分らってもらうためだ」(鈴木社長)
ヒットの背景にはこんなアイデアや工夫があった点も見逃せない。

日本経済新聞2004年6月12日
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